未来のクリエイター100人をご紹介！
66人目は、女子美術大学 芸術学部　デザイン工芸学科の浅葱さんです。

【自己紹介】
専攻は平面デザインですが、立体も好きで色々なことに興味を持って製作しています。特にパッケージや商品デザインに興味があって、平面と立体両方の知識と技術が身につけられるように勉強しています。植物が好きなのでそれに関連した作品も作っていて、趣味で写真を撮る際は花や風景などが多く、美術館に行った際は中古で買った一眼レフカメラを持って近くを散策したりもします。アクセサリー作りでは本物の花を使ったアクサセリーを多く作っています。学校の課題でも趣味で作った作品でも、誰かに喜んでもらえることをやりがいとしているので、人の身近にあるもの、手に取れるパッケージや商品を作っていきたいと考えています。

【目指すクリエイター像】
自分の作った作品で誰かを楽しませることができるクリエイターになりたいです。私は自分の作ったものを見たり買ってくれたりした人の笑顔を見られることが何よりも嬉しいです。そのため平面作品にしても立体作品にしても必ずそこだけはブレないように、人に見られるものであることを意識して製作しています。デザインの勉強だけしていても良いデザインはできないと思うので、絵画や伝統工芸、写真や映画など他分野の知識や技術も身につけている必要があると考えています。様々な経験を積むことで発想の幅が広がると思っています。時代の変化に伴って世の中の人の求めるものも変化しますが、その変化を見逃さないように常にアンテナを張っていられるようにしたいと思います。人の役に立てるものを作りたいので、可愛いものやかっこいいもの、面白いもの美しいもの、枠にとらわれず色々な表現ができるクリエイターになりたいです。

 

作品と解説

この作品は「ルミナスゼリー」といい、東京土産を想定したゼリーのパッケージです。東京を象徴するものの一つでもある夜景をゼリーという形で表現しました。両面には日本の伝統模様「七宝」を、紙を切り抜くことで再現しており、光を透過させることでゼリーがキラキラと反射する仕掛けになっています。箱は円柱を横に倒した形に底面を作って安定させ、蓋はぴったり閉まるようになっています。中のゼリーのパッケージも同様に、箱を立てて置いた際にバランスが取れるよう横から見て工の字になるように作られています。七宝模様から透ける光を目立たせるために、他はできる限り凹凸の少ないフォルムになるように心がけました。

 

この作品は「チョコミントガム」という新しいお菓子の商品企画のポスターデザインです。４種類のパターンを作りました。ガムは油で溶けるという特性に着目して、口臭予防というイメージのあるガムをあえてお菓子という形で商品化しようと、ガムでチョコレートを包んだ商品企画です。実際に自分でガムとチョコレートを同時に食べてみたところ、口の中でとろける食感が新しいと感じたのでその食感をアピールするために「溶けるガム？」と「とろーり」というキーワードを入れています。キービジュアルであるミントグリーンとブラウンの二重丸はこのガムの断面図を表していて、グラフィックで表すことで可愛くなるように作りました。

 

これは「ティナント」というイギリスの高級ミネラルウォーターのポスターデザインです。このミネラルウォーターのボトルデザインは「人間にとって最も大切である水は、水そのものの価値を引き立ててくれるボトルに入れたい」というコンセプトのもと作られていて、左右非対称の有機的な曲線が水の流れを表現しています。このボトルそのもののデザインを生かすべく、背景に花を配置してボトルに透過させ、映り込む花の微妙なフォルムの変化をビジュアルにしました。ボトルの内側だけカラーにして外側をモノクロにし、「この水を飲むことで体の内側から輝く」というイメージで作りました。

 
 

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