2018.3.20

No.80 武蔵野美術大学 YUMEMOさん

未来のクリエイター100人をご紹介!
80人目は、武蔵野美術大学 造形学部工芸工業デザイン学科 クラフトデザインコースのYUMEMOさんです。


【自己紹介】
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科で陶磁を専攻しています。入学してからの専攻を決めるまでの1年半、テキスタイル、ガラス、木工、絵画など様々な素材に触れ、技術だけでなく考えること、作ることの喜びをも学びました。私は浪人生活を経てこの学科に入学しています。そのため、時間を大切にしたく、可能な限りほぼ毎日朝から晩までずっと学校で制作をしています。私は真面目で、強い精神力を持っていると思います。不安に思うことや不得意なこともありますが、志しただけでもほんの少しの才能はきっと自分にもあると思っています。そんなふうに自分を励ましながら精進しています。好きな言葉は、「好きこそ物の上手なれ」です。



【目指すクリエイター像】
私が陶磁を専攻した理由、また美大に入学した理由は生活に付随するものづくりが出来る人間になりたいと思ったからです。衣・食・住、これらは時代が変わってもずっと人々の生活の中に必ずあるものです。その中で、私がデザインしたものが誰かの役に立ったり、何かのきっかけになれれば、それだけでも幸せだと思います。私だけのために働くのではなく、家族や社会のために、私が得意で、できることを伸ばして役に立ちたいと思っています。陶磁専攻では、粘土を使い、自らの手で形にします。講評までの決められた時間の中で、納得がいくまで何度も作り直したり、ブラシアップしていきます。この習慣が身についたことは大学生活の中で得たものの一つです。卒業後も同じようにこの習慣をいかして、積極的に取り組む姿勢を忘れないクリエイターになりたいと思います。

 

作品と解説



注器『コーヒー好きのためのコーヒーポット&ドリッパー』
コーヒーメーカーが普及する中で、ろくろでひいた陶器のコーヒーポット・ドリッパーのセットはなかなかありません。しかし仕事の合間にはコーヒーブレイクと呼び、一息つく習慣も世界にはあります。そんな一息のために、コーヒーの香りが白い肌をつたってやさしく包まれるよう、堅すぎないやわらかな曲線と外側には釉薬を施さず、触れたときに感じるテクスチャーをつけたデザインで作りました。ドリップした後には安心して注げるようポットに合わせた蓋もあります。把手以外のすべてをろくろで、また磁土と陶土を混ぜ合わせたきめの細かい土を使用しています。

 



菓子器『月心』
和菓子は古くから日本人に親しまれ、その成り立ちには和歌や句と深い結びつきがあります。「天の原 振り放け見れば 春日なる 三笠の山に出し月かも」阿倍仲麻呂私はこの歌から、いつどんなときも月は夜空のそこにあり、かわらずに見守ってくれる、月明かりの下で大切な人とのおもいでを思い出しながら和菓子の味も愉しんでもらいたいと思い、日の丸、日本の円満なこころと、月夜の静けさを表現しました。遠く離れたあなたにも、この月は見えていますか。この優しい味もずっとあなたのこころにとどまりますように。そんな思いを込めて作りました。ろくろで同じサイズの器を作り、曲線に切り取り、つなぎ合わせています。

 



花器『群れ』
子供がおみやげに持ち帰る赤い実をつけた枝葉、頂き物のブーケ、そんな小さな植物たちのための小さなおうちです。遊び心とまた、花留めになるよう、口の部分はギザギザな不均等な形にしました。ろくろで様々なサイズの器を成形した後に、円形の板状の底面をつけ、中に水をいれられるようにしています。手で触った感触と、イグルー(雪・氷でできた家)にも感じられるよう、白化粧という技法も使っています。今日はどんな花?どのおうち?と、子供も、大人も家族みんなが、ただいまとおかえりが嬉しくなるようなデザインの花器を作りました。

 
 

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