2018.3.20

No.82 女子美術大学 E.O.さん

未来のクリエイター100人をご紹介!
82人目は、女子美術大学 芸術学部・アートデザイン学科 ファッションテキスタイル表現領域のE.O.さんです。


【自己紹介】
女子美術大学ファッションテキスタイル表現領域のE.O.と申します。大学では、アートの視点から衣服について考え、どのように形として表現するかを学んでいます。私は「衣服とは着ている人にパワーをあたえてくれる」物だと考えています。例えば、ここぞという時には自分をカッコよく見せられる様な衣服を着る。好きな人の前で着る衣服は、好意的な印象を持ってもらえるような形を選ぶ。落ち込んでいる時でも好きな服を着て、気分に彩り添える。衣服とは、素晴らしい日をより明るくし、憂鬱な日には前を向く勇気をくれる手段だと思います。



【目指すクリエイター像】
私が目指すクリエーター像は、生地の知識と加工技術を持っているファッションデザイナーです。大量消費、大量生産を基盤に置いた現代では、生地そのものを活かした衣服のデザインはそう多くはありません。センスのある衣服をデザインできるデザイナーは沢山います。しかし、それだけでは、衣服のデザインが画一的なものになると思います。その中で自分はどのような特徴があり、活かせるのかと考えた時に、大学で学んだテキスタイルデザインや表現するための技術をもっていることに気づきました。また、このままだと業界が成長できないのではないかと危惧したからです。着てもらう人には最良の形で、長い期間衣服を着てほしい。衣服の色や形、肌触りなどは、生地の質によって変わります。最高の服は最高の生地からしか生まれないと考えます。短期間で消費される衣服ではなく、最低でも20年着て貰える衣服を作るのが私の目標です。

 

作品と解説



『予感』
学校内で好きな場所をテーマに作った作品です。私は、学校内で図書館の雑誌コーナーを選びました。なぜなら、雑誌の中の情報は私をワクワさせ、創作意欲を掻き立ててくれるからです。新しい物を見れる、知れるという好奇心、次は何があるのだろうと楽しいことを予感する。それだけではなく、何か自分のデザインのヒントになってくれるのではと期待させてくれます。生地はポリエステル100%のオーガンジーで、技法は昇華転写プリントを使用しています。生地同士が重なって何かが見えるのではと感じさせる様に作りました。

 



『落ち着く』
テーマが自分が落ち着く場所を身に纏うことです。思いついた場所は、リビングでした。その場所は母親が料理をする音が聞こえてくるからです。ご飯を作る音がすると、母の作ってくれた暖かいご飯が食べられる。母がいるという幼い頃の安心感が、無意識のうちに出ていたのだと思います。料理中は様々な音がすることからカラフルな色味にし、形は首ではなく耳と頭を包み込む物にしました。

 



『Unbalance』
テーマ自分が生まれた町でした。テーマの意味の生まれるを物理的なものではなく今、私の元になっている時と捉えました。私は、中学高校生をアメリカにて過ごし、思春期も重なり良くも悪くも様々な影響を受けました。影響を受けた分、消化しきれず精神的に不安定で荒んだ時期を過ごしました。しかし、この時期が私の土台となり、新しい自分へと成長したきっかけとなったと思います。日本に帰ってきて2年目、20歳になる節目の年に嫌いな記憶、性格を出して自分を見つめ直そうと思い制作した作品です。不安定で荒んだ心を表現するために、テキスタイルの黒い斜線はあえて荒々しく斜線を引き、2着の服の形を対照的にするようにしました。

 
 

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