2018.4.2
No.85 多摩美術大学 フルコロ ミワさん
未来のクリエイター100人をご紹介!
85人目は、多摩美術大学 美術学部生産デザイン学科テキスタイルデザイン専攻のフルコロ ミワさんです。
【自己紹介】
織物は、日々の積み重ねが完成に繋がります。私は現在、大学でテキスタイルデザインを学んでおり、その中で織物も学んでおります。織物は、1本0.5mm~1cm程の細い糸を何千本も重ねる事で、長い作品になります。長い作品を完成させるには、1日や1週間では中々出来ません。毎日、朝から晩までひたすら織り続けることでようやく完成するのです。自己紹介文と織物の話は、関係が無いと思われる方もいらっしゃると思います。しかし、織物の性質は私ととても似ております。私は、勘のいいタイプではありませんが、その分、粘り強さ、作品への執着心は誰にも負けません。どんなに小さい努力でも、毎日積み重ねる事で、必ず大きな結果に繋がると信じております。
【目指すクリエイター像】
私は、不器用です。そして、すぐに素晴らしいモノが作れるような、天才でもありません。ですが、天才ではないからこそ、私は日々の努力の積み重ねが大切だと考えております。それは、作品に対しても同じです。私の作品は、細かい線を積み重ねることで、大きな作品になっております。また、完成するまでに何度も作品を見つめ直し、最後まで修正を繰り返します。私は、日々粘り強く制作し、制作途中の悩み、苦しみも余すことなく作品に反映させる事で、誰にも真似できないものを作り、人々の心を動かしたいと思っております。
作品と解説
大学の課題で制作致しました。植物の葉が重なることで出来る表情の美しさをテーマに表現しました。特に、イチョウの葉の葉脈の線は、絶妙な力加減で、一本一本心を込めて引きました。練習も合わせると、何千本も線を引いたと思います。また、今回の課題が「リピートするデザイン」ということでしたので、この絵には、型紙があり、型紙を繋げると、永遠に横に同じ絵が続いていく仕組みになっております。少しでも型紙にズレが出てはいけない為、モチーフの配置やデザインの修正を繰り返し、最終的にこのデザインとなりました。
こちらの絵画は、高校3年生の時に制作しました。あえて、最初からテーマを固めて描くのではなく、絵の具をどんどん塗り重ねていくことで、画面に深みが出るように致しました。
当時は受験勉強をしながら制作していたので、その時の自分の内面、感情を、画面にダイレクトにぶつけました。最終的に、何度も何度も塗り重ねた背景の上から細かい表情を描くことで、私の内面の複雑さ、悩みを表現致しました。
私たちは、誰かを応援したい時に、その人に「ファイト!」と声をかけるのではないでしょうか。しかし、英語での「fight」という言葉には、応援するという意味はなく、この言葉は日本人にしか伝わりません。そこで、日本人と応援の関係について考えていくと、アイドルを応援する為のヲタ芸、応援団など、日本人の応援の仕方は独特であり、また、日本人のチアダンスチームが全米で優勝するなど、日本人は応援する事が好きだという結論に至り、今回、「ファイト!」という言葉をコミカルに表現致しました。糸から自分で染め、毎日朝から晩まで織ることで完成した作品なので、とても思い入れがございます。
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