2018.4.25

No.90 桑沢デザイン研究所 kimnyさん

未来のクリエイター100人をご紹介!
90人目は、桑沢デザイン研究所 デザイン専攻科のkimnyさんです。


【自己紹介】
現在、桑沢デザイン研究所の夜間部でプロダクトデザインを専攻しています。2015年に4年生大学の経済学部を卒業し、2年間金融系の企業に勤めたのち入学しています。珍しい経歴ではありますが、全く別の業界にいたからこその視点を活かしていけたらと考えています。



【目指すクリエイター像】
プロダクトデザイナーとして、新しい技術や商品のコンセプト、ブランドのイメージなどをひとつにまとめ、適切な形で消費者に提供できるようになりたいと考えています。近年はプロダクトが飽和状態のため、消費者はどんな商品が欲しいのかわからない、製造者もどんな商品を作るべきかわからないといった傾向が強くなっていると言われていますが、確かにそういった風潮は普通に生活しているだけでも実感できる気がします。

どんなプロダクトでもデザインというプロセスを経て消費者の手に渡るとは思うのですが、そのプロセスの中で、消費者、そして製造者側双方の立場に立てるのはやはりデザイナーだと思います。そんな視点で良いデザインを見ていると、どんなに細かい部分でも、しっかりとデザインすることによって両者の距離感が一気に縮まっているように感じます。自分もまた、そういったデザインをしていきたいと考えています。

 

作品と解説



コンセプトは「キッチュだけどかわいいテープカッター」です。写真の通り、真横から見ると刃の部分が隠れたデザインとなっていますが、最初は刃が隠れていることによる安全性のみをコンセプトにしようとしていました。しかしそれだけでは印象が薄いということになり、色々と模索した結果、思い切ってキッチュな(悪趣味な)テイストを取り入れてみることにしました。オフィス用の事務用品となるとどうしても地味なデザインが好まれる傾向にあるので、個人用としてその逆をいってみようという発想です。こだわったところは、外観とのバランスを考えながら調整を重ね、刃が隠れていながらしっかりとテープが切れるようにした点です。

 



本棚の隅や机と壁の間など、どうしても暗くて埃っぽくなりがちな「角」のスペースを照らすことで、部屋全体が明るい雰囲気になるのでは?という発想からデザインした照明です。市販の間接照明などと比較しても小さめのサイズだと思うので、気軽に部屋の気になるところに置いて、周囲の物や壁などに反射する光を楽しむことができます。この大きさの照明となると普通に生活する上では必ずしも点けている必要がないため、どうしてもスイッチを押すのが面倒になり、時間が経つと放置されてしまうことが考えられたので、つい「押したくなる」ようなスイッチを模索し、側面に触れるだけで点灯できるタッチセンサー式のスイッチを採用しました。

 



ドライバーを使う際、「ネジ山の大きさに対してどの大きさのドライバーを使ったら良いかわからない。」ということになり、対応するネジ山の大きさを原寸大で持ち手に印字したらどうか?と考えデザインしました。プラスドライバーは対応するネジ山の大きさが最小・最大それぞれ印字されており、マイナスドライバーは対応するネジ山の幅をそのまま印字しています。注力した点は印字した部分を見やすい位置につけること、それ自体が邪魔ではなく装飾になるような形を考えることです。また、ターゲット層が普段ドライバーを使わない人々のため、カジュアルなイメージを意識し、素材はブナの木で、色も明るめにしています。

 
 

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