【代表インタビュー】株式会社ペンシルロケット~クライアントの立場に立つデザイン事務所!

京王新線幡ヶ谷駅から徒歩3分足らず……
大通り沿いのビルにオフィスを構える
株式会社ペンシルロケットへインタビューに行ってきました。

ペンシルロケットは出版物やWebのデザインを専門に扱っている企業で
2007年に創立されました。
今回は代表取締役の武井様にお話をお伺いしました。



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Q.創業したきっかけは何だったのでしょうか?

私はもともと出版社の編集者をやっていまして、そこから独立して最初は編集プロダクションを立ち上げました。
そこではこちらの売りたい意向とは別に、デザイナーさんにとって体裁の良いデザインも多くありました。この「綺麗・格好良いデザイン」≠「売れるデザイン」間のギャップを埋めていこうと、私がデザインも自分で手がけるようにしていくうちに、会社を立ち上げてしまおうと決意したんです。
 

Q.社員さんにはどういったことをお伝えしていますか?

仕事をするうえでは「マインド」が一番大事だと思います。ですが、デザインは立場によって色々な価値判断があるんですね。技量が全てではないんです。じゃあ、その中でどういった価値を提供したいのか、クライアントの意見に沿っているかを問いかけるようにしています。仕事のデザインという以上、デザイナーの自己表現の場ではなく、クライアントのビジネスを商業的に成功させることが目的ですから。



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Q.社員さんが働きやすいように心がけている点はありますか?

このくらいの規模の制作会社って大抵は社長がトップデザイナーなんですね。でも私はデザイナーとして名をはせた訳ではありません。いかに現場のスタッフに活躍してもらうに徹底し、例え新人でも一人前のデザイナーとして接しています。社内コンペなどでも積極的に参加してもらえるような、フラットな環境作りをしています。

また、アウトプットさえできて最低限のルールを守って頂ければプロセスは特に問いません。いつ休憩しても良いですし、イヤホンで音楽を流しても構いません。そういったリラックスした環境も提供していることですね。


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Q.どういった学生が魅力的ですか?

若い人の「自分が自分が」という野心的な気持ちも大事なんですけど、結局自分が良くなるためには、周りから良くしていかないといけないと思うんです。自分以外の人が幸せになることに対して一定の喜びを感じ取れる人ですかね。
さらに、自分が何をしたら、周りにどう思われるかを理解できる人と一緒に仕事したいですね。
 

Q.今後の展望は?

まだ立ち上がったばかりですので、当面の目標としては、新卒で入った学生がずっとこの会社にいてもらえるような実績や仕組みをしっかり作っていきたいですね。
会社としてはこうしたいというよりも、社員それぞれのしたいことをサポートしていく立場でありたいと思っています。
 

Q.学生に一言メッセージをお願いします!

美大生のポートフォリオを拝見するんですが、最終的な利用者から見たデザインの説明ができていないんです。
「対社会」という目線がない。今の学生さんの多くも同じで、企業と人を「搾取する側」と「搾取される側」としか見れていないのではないでしょうか。
自分が社会にどう関係していくのか、そして、自分が関係している社会を良くすることに、しっかりと喜びを感じとってほしいです。自分だけのクリエイティブよりも人のためになるクリエイティブを心掛けてください。

 

インタビューを終えて

武井様のお話はとても論理的で興味深かったです。代表といえども、物腰柔らかに接してくださり、こういった方にサポートして頂けたらとても心強いだろうなと感じました。
概念的なお話で、武井様の理念や考え方を知ることができました。

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