冒頭ページの作りこみが印象に残る【京都精華大学 Nさんのポートフォリオ】

今回作品をご紹介するのは…
京都精華大学 Nさんのポートフォリオ

全体通して掲載作品もポートフォリオのデザインも柔らかなイメージに仕上がりました。
女性らしいと言う表現は失礼かもしれませんが、繊細で可愛らしい味付けなどに女性らしさを感じるポートフォリオです。


作品の中身

 

ここから始まる企業課題の扉ページですが、ポートフォリオ全体のイメージ作りに大きく影響しています。
頭の上の空間、人物左からのややコントラストをつけたライティング、そしてその写真をヨコ使いしたインパクトが強く心に刻まれます。



入院患者向けの女性下着を女性の目線で開発した、産学連携作品です。

その特徴が写真とともに説明してありますが、写真を目で見ながら問題点と解決策がさらりと読めるようになっています。写真を丸まどに収めたこともページ内のアクセントとして成功しています。



さらに作品の機能的な説明が続きます。
ここも同じイメージでまとめられていて、また写真のちょっとした仕草の演出も良く出来ています。

少々気になるのは右端の索引です。これは全ページにつけているようですが、ページによって外しても良いでしょう。



親子で楽しめるペアルックの作品です。
ソーイングブックのような楽しげなデザインです。作品に合わせて地色をシックな色合いにしたのが成功しています。

漢字と仮名で文字の大きさを変えているので、ブロックごとの文字の大きさのジャンプ率(大きさの変化の割合)をもう少し大きくしてメリハリを付けた方が読みやすかったでしょう。



生地の柄の見本が大きく影響したページです。
Nさんが柄デザインの担当と書いているので、それならば柄をもっと大きく扱ってあげて、更にアピールしたほうが良かったかもしれません。このページのイメージがより強調されます。
 

まとめ

トップページの産学連携作品が、とても印象強く良い意味で頭に残るものです。全体として本人の優しいイメージが伝わって来ますね。最初の作品があれだけ良いのであれば、後半になってやや失速する感じもするので、後半の作品を整理して一部を思い切ってカットしてしまう手もあります。

そして気になったのは、個人ワークかグループワークか分からない部分があったこと。
この点は、ポートフォリオ作成において意外と抜けてしまう部分です。制作の過程を知らない第三者側から見ると、「個人ワークorグループワーク」が分からず、判断材料にならない場合もあります。これらははっきりクレジットすることをおススメします。
 
 

 

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