武蔵野美術大学 Nさんのポートフォリオ
今回作品をご紹介するのは…
武蔵野美術大学 Nさんのポートフォリオ
大変よく描けています。
思春期の少女が悩みながらも生きて行く様子を日常で捉えているそうです。その主題の部分も感じますが、絵のテクニックとして見て背景がよく描けています。
写真起こしでしょうが、これだけ空間を描くのはなかなかの画力でしょう。
作品の中身
この絵が一番、少女を描けているように感じます。
背中はむしろよく描けていないのですが、奥の少女の呼びかけに応えていない角度の頭。そしてその頭や、左膝、右手の甲に当たっている光が寂しさを際立たせます。
タイトルと使用ソフトなどのキャプションはもっと小さくしましょう。絵のジャマをすることがあります。
絵の幅として、このような架空の世界を描いておくことも良いと思います。水の透明感がよく描けていますね。
水面と島の地面との水平がややずれて見えます。
この絵は不思議な魅力があります。
陸橋の隙間から落ちてくる光、コントラストの強い影を生み出している部分と、右側のバイクのように仄暗い中にわずかなハイライトを作り出しています。
その背景と振り返った少女が見事にはまっています。
この絵も背景が魅力的です。
銭湯の空間の広がりにトップライトから昼の光が落ちています。その部分の床の光はかなりリアルに見えます。
背景の磨りガラスは、この絵としては魅力的ですが実際はもっとムラがあるべきでしょう。
少女マンガのお決まりのシーンですね。
部活が終わったばかりの彼にプレゼントを持って来ました。バレンタインでしょうか。
最近のアニメーションに多いリアルな写真のような背景です。
これだけ描ければアニメプロダクションへの就職も出来るのではないでしょうか。
人物、背景、どちらに興味があるか分かりませんが、いずれも決して楽な道ではないけれど可能性はあると思います。
頑張って欲しいです。