筑波大学 Tさんのポートフォリオ

今回作品をご紹介するのは…
筑波大学 Tさんのポートフォリオ

ポートフォリオの最初の作品が和風で、それがあまりにも良く出来ていたので和風が得意な人なのかと思いましたが、続いてロンドンマップが出て来て、デザイン力の器用さに感心しました。

全体的に知的な香りのするデザインで、構成、レイアウトが得意なようです。


作品の中身

 

変形サイズの横長の判型が効果的に使われているポートフォリオです。ヨコ位置の本を開いた写真をページいっぱいの角版写真で見せました。
本は日本全国の地元おにぎりを調査した、いわばおにぎり図鑑です。素朴で味わいのあるイラストが美味しそうですね。



次のページに来て、表紙、各扉ページの紹介です。
表紙から始めないで中ページの見開きから始めたあたりが巧妙な感じがしました。
まず、人の見たいものを先に見せて「ね、美味しそうでしょう」といいたところでしょうか。



具体的な各ページの説明になって初めて、データでページを紹介しています。
ここまでは写真でページを写していました。やはり巧妙です。編集物のデザインが得意なんでしょうか。
中央の大きな食べ物のイラストとその脇のラフなやや脱力したイラストのバランスも巧みですね。



イラストマップの上に置かれたトランプケースと周囲のカードたち。どことなくだまし絵風にも見えて面白いビジュアルに仕上がりました。
イラストの軽妙さとも相まってセンスを感じさせます。



このページはポートフォリオのちょうど中央あたりです。
ここまではページの周囲にマージンを取っていましたが、このページは天地左右すべて裁ち落としまで写真を延ばしました。
ずっと同じフォーマットを見ていると飽きることがあります。それを気にして、ちょうど良い写真が撮れたので変化をつけたのでしょう。

 

ポートフォリオの編集がとても巧みな方ですね。
雑誌を読むように飽きさせずにポートフォリオの最後のページまで引っ張って行きます。
作品写真や実例写真もとてもキレイに写っていますし、イラストも味のある良いイラストです。

レイアウトはフォーマットを守り、白場を活かして知的な感じのイメージです。この判型だと左右見開きページで展開するのは難しかったかもしれませんが、そんなページが入るとさらに迫力が出たかもしれません。

イケてる作品紹介一覧へ戻る