今回作品をご紹介するのは…
武蔵野美術大学　Kさんのポートフォリオ

テキスタイルのポートフォリオです。

ファッションではなく布地ですので見せ方が難しいですが、工夫して飽きないように見せています。

就職を考えると狭き門かもしれませんが自信を持って頑張って欲しいと思います。

■作品の中身

 

テキスタイルの染色の過程を見せてみるようです。

簡潔な文章によるステップとそれに並ぶ葉っぱ型の初めのサンプルが一目瞭然に過程を教えてくれます。サンプルをイラスト的に扱っているのはとても上手い手だと思います。

ちょっと気になるのは、下の文章がステップと逆行していることです。関係ない文章なら問題ないですが、やや蛇が脱皮していくような語り口になっているので気になりました。

作品であるテキスタイルの写真です。
4カットともに表情が違い飽きさせません。特に1コマをドレープによってボリューム感を出したのは大成功です。
ページがドラマチックになりました。

夕日を映す水面をイメージした織物を紹介する扉ページです。

上と左右が裁ち落としまで抜けた大胆な写真配置が、パースのついた奥行き感とマッチしてます。タイトル横の3行の説明コピーが大き過ぎるように感じます。

目に飛び込むほど大きくなくとも、読む気になったら読める大きさにしておけば十分です。

同じ織物の解説ページです。見やすくまとまっています。
それぞれの写真の色がきれいなのでページ上に華やかさをプラスしています。

タペストリーを紹介するページの扉です。
この作品のモチーフは溶岩のようですが、タペストリーのアップはまさにそのように見え迫力を感じます。左側、白場の中の文字はあまりバランスが良いとは言えません。
もう少し悩んでみましょう。

 

■まとめ

ポートフォリオをめくって行くと最後の方にイラスト、デッサンなどが登場します。イラスト、デッサンともに上手いので載せるに値すると思います。

イラストはなかなか味のあるタッチなので、ポートフォリオの案内人的に使うことも考えられます。

 
 

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