2016.7.11

株式会社KKI~パンのパッケージデザイン!

新宿から徒歩10分、文化服装学院の近く。
昨年東京支店を設立した株式会社KKIへインタビューに行ってきました。
同社はパンのパッケージデザインから売場提案・企画などを行っている会社です。
今回は代表取締役の筧様に、インタビューに応じていただきました。



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Q.どんな仕事をしている会社ですか?

皆さんがコンビニやスーパーなどで見かけるパンの包材を作っている会社です。
当社では工場が全国に3箇所あり、自社で一貫して製造、即納できる体制を構築しています。ですので各大手製パンメーカーからの多様化するニーズに迅速に対応することが可能です。
また、最近ではデザイン部門に力を入れており、パンに関するデザイン系の仕事も増えています。さらなる事業の拡大と、距離感や時間短縮を考え、東京支店も展開しました。
 

Q.今のようなデザインを手掛け始めたのは最近なんですね。

創業以来、パスコなど大手製パンメーカーの付属品のような会社であって、包材の生産性を上げることや、コストの削減にいかに応えられるか、ということがメインでやってきました。自社で何かをして、それをアピールするということは全くありませんでした。
 
しかし、東日本大震災をきっかけに、大量生産や効率化だけを求めた仕組みに疑問をいだき、もっと自分たちで創造して作っていきたいと考えるようになったんです。以前はパッケージなどデザインの依頼が来たら、外注していました。ところが外部のデザイナーだと、1つのデザインが終わったら、次回頼むときはまた0からになってしまう。ただ1つ1つの仕事をこなすだけで何も積み重ねがない、ということに悩んでいるところでした。じゃあ、自社でデザイナーを採ろうよということになったんです。それが今のデザイン部門の始まりです。

現在では名古屋に5名、沖縄に1名のデザイナーが在籍しています。
 

Q.御社で働く魅力はなんですか?

デザイン系の学校を卒業しても、なかなか本当の意味でプロになるのは難しく、結局はそこに届かず普通のサラリーマンになる可能性が高いのではないでしょうか。まず、ものの作り方を知らずして本当の意味のデザインはできませんよね。制作や営業のことまで知っている、ということは強みになります。

当社では神奈川、大阪、沖縄に自社工場があり、そこで製造のノウハウを学ぶこともできます。また全国の食文化を学ぶ事ができるので、知識の幅を広げられます。ただデザインだけをするのではなく、そこに至るプロセスがわかっている、だからクライアントにより深い提案ができる、企画営業マン的なデザイナーになって欲しいと思います。

デザインが出来るだけではない、パッケージ全体のコーディネートもできるということが、当社の魅力ではないでしょうか。また、そういう人材は大手食品メーカーの企画部門が欲しがる人材ですから将来的に転職も有利ですね。


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Q.御社でのやりがいはどういう所か

大手製パンメーカーの売り場のポップやパッケージのワンポイント制作などはもちろん、最近は町のベーカリーのトータルプロデュースにも携わっています。店主から悩みを聞き、店のレイアウトからショップカードや包装のデザイン、食べ方の提案まで幅広くおこなっています。
 
あと、最近印象的だったのは、道の駅のレジまわりの混雑をポップで解消できないか、という案件ですね。店舗というパッケージをどう工夫し解決できるかを考え、今ようやく形になろうとしています。
皆さんには、袋作りにこだわらず、自由な発想で仕事をして欲しいと思います。小さな広告代理店のような会社になりたいと思っていますので、クライアントの生の声を聞いて、色々な経験を積めるというのがやりがいなのではないでしょうか。
 

Q.どのような社員がおおいですか?

おとなしくて真面目な方が多いですね。社員同士の交流も盛んで、飲み会、BBQや沖縄社員旅行など、どれも任意で強制はしませんが、よく開催しています。そのせいか、意見が言いやすい風通しの良い社風です。


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Q.育休など制度面はいかがでしょうか?

もちろんあります。現在も育休中の社員がいますし、子供が3歳までは時短で働けるという制度もあります。女性が活躍できる会社でありたいですね。
 また、平日午後に半休を取れるFA(フリーアフタヌーン)制度というものがあり、普段できない子供のお迎えや、銀行など、各々自由に過ごしています。
 

Q.新卒に求めることは何ですか?

昨年入った新卒は、映像・編集を学んできた子でした。展示会ではその子が作ったCMを流したんですよ。今までやってきたこと学んだことを当社でどんどん活かして広げていってくれると嬉しいですよね。好きなこと目掛けて頑張って欲しいです。ただの作業者にならないで欲しいですね。それら個性の塊が会社ですから、型にはめたら面白く無いですよ。
 
また、デザインの仕事はすぐに結果のでる仕事です。それは1年目でも同じです。結果から学んで、営業的な見識を広げ、コーディネートもできるデザイナーになって欲しいと思います。

 

インタビューを終えて

インタビューさせていただいた筧様は、あたたかい笑顔が素敵な方でした。
どんなことでもよいので、学生時代にやってきたことを仕事に活かして働いてほしいと仰っていました。こだわりを持って制作に励んだ美術系学生のみなさんにとって、活躍できる場であると感じました。

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