2015.11.10
内定者インタビュー 第13弾
インタビューに応じてくれたのは…
多摩美術大学 美術学部 グラフィックデザイン学科4年 Nさん
内定者インタビュー第13弾!
美大芸大就活ナビを通じて大手コンサルのグループ会社に内定したNさんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。
<時期と活動ボリューム>
Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?
3月です。
周りから「就活サイトに登録し始めた」という話を聞くようになって、「私も登録しなきゃ」という感じでした。
サイトに登録することから始めましたが、美大芸大ナビに登録したことで情報を知るようになって、就活を進められたと思います。
3月はネットで基本的に情報を得ていました。大学の就職課は使わなかったですね。雰囲気的にも気軽に入れなくて。相談は誰にもしていませんでした。
Q2:エントリーシート(履歴書)はいつ頃に作成しましたか?
私は内容に凝らなくて…。4月に参加した「就活イベント」でプロフィール登録したものを使いまわしていました。
ある就活イベントで色々な業界の方と話をして、そこから幅広い企業を見るようになりました。
エントリーシートは特に何かを参考にすることはなかったです。題名をつけて、簡潔にわかりやすく文章をまとめることを心がけていました。
Q3:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?
3月ぐらいからです。
「エントリーシートより、まずはポートフォリオだ!」と思っていて、まず作れていないと、どこにも見学に行けないんじゃないかと思っていました。
ポートフォリオは3月から作成し始めて、3月中には形にはなっていました。それから色々なものを見たりして、5回くらいは作り直しましたね。
誰かに見てもらったりアドバイスをもらったりはしませんでした。ファイルにして抜き差しできるようにして、企業によって内容を変えられるように工夫していました。本はちょっと読むんですけど、色々な形のポートフォリオがあっていいんじゃないかなと思って…、なのですごく参考にした本とかはないです。
最初は雑誌のように文章を長々と入れていたんですけど、途中からポイントとコンセプトだけが分かればいいかなと思い、シンプルに変更しました。
Q4:説明会にはいつ頃から行きはじめましたか?
5月あたりから集中的に行きました。6、7社くらいでしょうか。
一番最初に参加した説明会は雑貨やアパレルを扱っている会社です。その説明会では100人くらいいました。結構、地方から説明会に参加している方もいて、その方々の熱量に刺激をもらいました。「積極的に自分も行動していかないと負けるな…」という意識になりました。
ちなみに合同説明会は優クリエイトが企画した「キャリフェス」にのみ参加しました。
Q5:面接・選考会にはいつ頃から行きはじめましたか?
就活イベントで会った会社で、面接ではなく遊びに行っていたことがあって、人事の方とたくさんお話をしたんですけど、たくさん話した結果、ちょっと自分が「違うな」と思って、面接までは受けませんでした。そういう企業がちょくちょくあって…、それが4月くらいです。
実際の“面接”に初めて進んだのは5月です。面接を受けた会社は全部で5社です。それ以前に企業と面談をする機会や企業の選考を受ける前にインターンをさせてもらうこともあったので、面接本番で喋ることはそんなに緊張しなかったです。一応、本を買って、面接のマナーを一通り覚えましたが、一度も使う機会が無かった感じです。
一番手ごたえのあった面接は、今回内定を決めた企業のものでした。そのとき、初めてのグループ面接があり、「自分の面接対応が一体どんなレベルのものなのか」等、これまで考えたり感じたことがなかったんですけど、この時に、周りの学生の方々が意外と喋れていなくて、周りの人が焦っているのをみて、逆にちょっと余裕な気持ちが生まれました。
失敗した面接は、面接官が気さくな方だったときには、雑談をしすぎてしまったり、今まで面接で答えられなかった質問がなかったのに、「デザインが社会をどう救えるか?」という質問をされた時、何も言えなくて…。その時は自分でショックを受けました。まだまだ自分のデザインの考え方が整理されていないんだ、と改めて気づかされました。
Q6:いつ頃、内定をいただき始めましたか?
8月の中旬くらいに内定が出ました。内定をいただいた数は2社ですね。
<企業選択>
Q7:就活スタート時の希望業界・業種は?
始めたときは「雑誌をやりたい!」と思っていました。なんとなく「編集がかっこいいな~」と。就活の始まるちょっと前ぐらいに「ファーストクラス」というドラマがやっていて、あれを見て「かっこいい!」と思って雑誌をやりたかったんです。しかし、色々と模索した結果、その業界には飛び込めなくて…。
最初の頃の希望・方向性とは、かなり違う業界・職種に結果的に就職することになったのですが、本当に自分の今の選択で良かったなと思ってます。
Q8:就活中の変化は?
インターンなどに参加して、何社か会社を見てみて、会社によってはもちろん、デザインする人によってデザインに対する考え方が違うということがわかりました。最初は色々な考え方があるとは思わなくて…。人によって考え方が違うんだなって、当たり前といえば当たり前なんですけど、インターンに参加したことで気付けた部分でした。
内定先の企業は私と考えが合ったので、それが良くて入社したいと思いました。
私は、「デザインをする過程において段階を踏んでいきたい」と考えていて、「見る人がどう思うか、会社がどうしていきたいか」をしっかりと考えて、最終的なデザインにしていきたいと思っています。そのような、デザイン制作が内定先ではできると思いました。
<結果>
Q9:内定先の決めては??
内定先は、「社内向けだったり、株主向けだったり…」、色々な人のモチベーションを上げるような仕組みを作っている会社のグラフィックデザイナー職です。
良いところはたくさんあるのですが…社員の人柄が相当良くて!また場所も銀座でおしゃれだな~という…。
この会社を知ったのは美大芸大ナビのメルマガでした。意外とよくメルマガはチェックしていたかなと思います。
入社してからの抱負ですが、まずはやっぱり一人前になりたいという気持ちがあります。そして、近未来にアートディレクターになりたいと思っています。
Q10:就活を振り返って…
満足度は100%ですね!すごい満足なんですよ!!
まず、色んな企業を見るということが、就活中じゃないとできないことでしたし、私は色々な企業を見させていただきました。直接話した企業さんは20社くらい。業界問わず色々な企業を見ることができました。
印象に残ったことは、内定先が私のことを「すごい採用したい」ということを全面に出してくれたので、それがすごく印象的であり、嬉しかったです。
就活中の楽しみは、電車での移動が増えて、電車に乗る時間が長くなったので、その時に、レース網みをしていたことでした。家で編むとなると億劫ですが、電車の中だと楽しかったです。
<アドバイス>
Q11: 2017卒の後輩クリエイターへ…
「もったいないな」と思うのは、結構、周りの子でも居たんですけど、ポートフォリオは、大切だと思うんですけど、それにこだわりすぎて、行動ができていないのが、すごい勿体ないなと思っています。
「悩みながら…」より、ポイントとコンセプトを的確に伝えられるようにササっと仕上げて、どんどん動いたほうがいいと思います。
あと、作品のことは話せても、自分のことは話せない人も多くて、勿体ないと思いました。
趣味のこととか何でも良いので自分のことは色々話せるといいと思います。自分が面白いと思ったことにはとりあえずやってみる、という精神が大切じゃないですかね。頭で考えすぎるより、とりあえずやってみるという精神があったら自分のことを色々話せるようになるんじゃないかと思います。