2018.8.21
内定者インタビュー 第24弾
インタビューに応じてくれたのは…
筑波大学 芸術専門学群 構成専攻/すぎさん
★未来のクリエイターProject/NO.28
内定者インタビュー第24弾!
美大芸大就活ナビを通じてエディトリアル制作会社に内定を決めたすぎさんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。
今回は美大芸大就活ナビ・コンサルタント小池さんとの対談形式でお伝えします。
<時期と活動ボリューム>
Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?
3年の夏頃から始めました。
まずは大学でリクルートが主催の就活セミナーに参加して就活のスケジュールについて確認をしました。総合大学のため一般的なスケジュールだったのですが、より早く活動をしなければならないという意識になりました。また、同時期からインターンシップにも複数社参加しました。
Q2:全体の就活スケジュール感を教えてください
業界分析は大学3年の夏休み、冬休みを活用して会社説明会や1dayインターンなどに足を運びながら行っていきました。都内での説明会が多く、学校のある平日は動きづらかったため長期休みを有効活用しました。説明会は10社ほど行きました。
小池:まとまった時間に一気に活動を進められた事は、就活セミナーが実際にプラスになりましたね。では、具体的な就職活動はどのくらいの時期に始めましたか?
自己分析とポートフォリオ作成は2月頃から行い、面接は2月後半頃から受けはじめました。5月に内定がでて、そこで活動を終了しました。
小池:一気にポートフォリオを作成したことになるけど、どうやってまとめたの?
あくまでもブラッシュアップを2月から、ということですね。課題を含め、日々作っていた作品は整理整頓と作り込みの前に集めてありました。それを、実際に目標にしていた企業に合わせてページ構成などを考え、まとめたのが2月から。という感じです。
Q3:自己分析はいつ頃から、どのように行いましたか?
大学3年生の夏過ぎ頃に自己分析の本を買い、ワークシートなどを活用しながら行っていきました。また、友人や親に自分がどのような人間かについても聞きながら客観的に分析できるように行いました。気を遣いすぎてしまう、我慢して溜め込んでしまうなど、自分では意識していない一面に気付かされました。
Q4:自己分析・業界分析の理解度はどのくらいだと思いますか?
いずれもある程度理解できたと思っています。業界については、もともと本が好きでサークルでフリーペーパーを制作していたため、その周辺で探していたのですが、出版や印刷、IT業界なども見て比較していく中でやはり本に関わりたいという思いがより強くなりました。自己分析、業界分析も比較をしながら行うことで気付くことが多かったように思います。
Q5:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?どのタイミングで改良しましたか?
2月頃から作りはじめ、3月にはほぼ完成できたと思います。面接ではフィードバックをいただけることが多かったため都度修正を行ったり、先生に見ていただきながら改良していきました。
Q6:インターンは参加してみてどうでしたか?
元々手を動かしたいという気持ちが強かったのですが、考えることがメインのインターンにも参加してみました。その中でやはりディレクターよりもデザイナーのほうが向いているということに気付くことができました。選考というよりも比較ができたという点でインターンに参加してよかったと思っています。
Q7:具体的に企業を探す際にはどのように行いましたか?
求人サイトを見たり、ファッションや料理雑誌を見て作っている企業を調べたり、キャリフェスに参加したりしました。エディトリアルで探していたのですが、新卒募集しているところが非常に少なく正直なところ中々見つけることができませんでした。
Q8:就活中の変化は?
最初から漠然と本に関わりたいという気持ちはあったのですが、根拠を伝えることは中々難しいと思っていました。グラフィック全般で探している中で、比較を通してエディトリアルデザイナーとして働きたいという気持ちが強くなりました。また、元々人見知りで面接が苦手だったのですが、自己分析を通していく中で少しずつ面接で話すことができるようになったと感じました。
Q9:内定先の決め手は?
きっかけは運営局の小池さんに直接紹介していただき、3月に1dayインターンに参加させていただきました。エディトリアルという新卒では中々かかわることができない領域で、かつ媒体がファッション誌や料理雑誌を手掛けていたため、やりたいことと一致していました。また、デザイナーを育てていきたいという代表の熱い思いも強く感じたため、ぜひ学ばせていただきたいと思い、こちらに決めました。
<就活を振り返って…>
業界研究に力を入れたことで、面接で質問されたときに業界ごとに何を求められているかが分かるようになったと思いました。遠方のため時間的にも費用的にもきつかったので、電車などのすきま時間を活用して、情報をまとめたノートを見たりしていました。交通費のためにアルバイトもしなければならなかったため、土日にまとめて入ったりしていました。事前に貯金しておけばもう少し楽だったかもしれないと感じました、、笑
<2020卒の後輩クリエイターへ… >
学校の普段の課題などにいかにしっかり取り組むかも大事だと思います。課題にしっかり取り組んでおけば、自然とポートフォリオの質も上がります。
また、ただ単に課題で終わらせるだけでなく、「実際に見てくれる人がいたらどうなるだろう」と思う部分を考えることがプレゼンに繋がってくるため、その意識を常に持つとよいと思います。行動して比較をしていけばきっとうまくいくので、ぜひみなさんもがんばってください!
Profile
大学では主にビジュアルデザインを学んでいました。雑誌や本を読むこと、作ること両方が大好きで、エディトリアルデザインの作品を制作しています。デザインはもちろんですが、企画を考えたり、取材に行ったり写真を撮影したりすることも好きで、個人やサークルで制作している雑誌では、様々な工程を担当しています。この経験を生かし、紙媒体を様々な面から総合的にデザインできるようなクリエイターになりたいと考えています。
目指すクリエイター像
私は、紙媒体の魅力は、情報を「切り取って残す」ことができるのが魅力だと考えています。近年、紙媒体の電子化が進み、売り上げが減少し休刊や廃刊に追い込まれている雑誌や新聞も少なくありません。電子化された情報は更新が容易で、常に新しい情報を得ることができるのが魅力です。しかし、その分情報が淘汰されやすいという側面も持っており、媒体が保存されている限り、そこに載っている情報は変わらず残り続るという点では紙媒体が優れています。ですから、紙媒体はその時間や時代を切り取り、残していくことが重要な役割であり魅力です。その紙媒体の魅力を最大限に生かし、人々に様々な情報を発信できるような編集者、クリエイターを目指します。