2018.9.28

内定者インタビュー 第25弾

インタビューに応じてくれたのは…
昭和女子大学 生活科学部 環境デザイン学科
プロダクトデザインコース/chitoさん

★未来のクリエイターProject/NO.47

内定者インタビュー第25弾!
美大芸大就活ナビを通じてブランディング制作会社に内定を決めたchitoさんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。

今回は美大芸大就活ナビ・コンサルタント小池さんとの対談形式でお伝えします。




 

<時期と活動ボリューム>

Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?

1月後半に美大芸大就活ナビが主催の合同説明会《キャリフェス》に参加したことがきっかけでした。持ち物にポートフォリオがあったため、徹夜でポートフォリオを形にしました。

 

Q2:全体の就活スケジュール感を教えてください

イベント後から企業探しをしていきました。大学入学前からパッケージデザインをやりたいという気持ちがあったのですが一般の求人サイトには載っていませんでした。そのため、パッケージデザイン協会に加盟している企業をすべて調べてそれぞれに志望ランクを付けていきました。
 
小池:以前面談のときにお話したやつですね!
 
そうです。1か月ほどかけて情報収集を行い、3月頃からエントリーをはじめて、5月に内定が出て活動を終了しました。

 

Q3:自己分析はいつ頃から、どのように行いましたか?

意識的に「自己分析」は行いませんでした。ただ、サークル活動でリーダーを務めていたので、常に振り返るような習慣が身に付けていたかもしれません。周りがどうしたらついてきてくれるか、信頼関係をどう作っていけばいいか、など日々考えていました。それが自分を見つめる良い機会となっていたと思います。
 
小池:他に何か行ったことなどはありましたか?
 
親や友人、後輩に自分がどのような人間かを聞いて、それをもとに自分を客観視しました。より客観的に分析していく上で、周囲に聞くのは有効だなと思いました。

 

Q4:自己分析・業界分析の理解度はどのくらいだと思いますか?

自己分析については、元々客観的に自分を見てしまうタイプなのである程度把握はできていると思います。得意不得意や長所短所だけでなく、自分の話し方の癖などについても意識しました。業界分析については、先生に定期的に質問しにいったり、調べたものをリスト化していったので、そこから仕事の流れやトレンドなどについて理解していくことができたと思っています。

 

Q5:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?どのタイミングで改良しましたか?

一度3年の夏休みの課題として、簡単にまとめてくるというものがありました。ただ最初はとりあえず作ったものを載せ、説明文をダラダラと書いていたので、実際企業に見せるタイミングになったとき(キャリフェス)に、文章を簡潔にして構成していきました。
 
小池:何か参考にしながらブラッシュアップしていったのですか?
 
先輩からポートフォリオ見せてもらい、構成や配置の仕方を真似ていきました。その中でバリュエーションを増やしたり、課題を追加したり、写真を撮り直したしました。また、第一線で活躍するグラフィックデザイナーにポートフォリオを講評してもらえるJAGDA Schoolに参加できたことも良かったです。自分以外の学生がプレゼンをして講評を受けているところを見ることもできたので非常に参考になりました。

 

Q6:インターンは参加してみてどうでしたか?

インターンに参加することが世の中全体として当たり前となっていますが、目的がないまま参加してもあまり意味はないと思いました。業界を知るという目的で1dayインターンに参加したのですが、視野が広がって良かったです。

 

Q7:就活中の変化は?

オープンキャンパスに参加したときに、化粧品会社でデザイナーをしていた先生からパッケージデザインの話を聞き、そこからそれを仕事にしたいとい気持ちがあったので一貫していました。ただ根拠はなかったので、様々比較をしていく中で本当にやりたいのだということに気付きました。

 

Q8:内定先の決め手は?

パッケージデザインに関わっていける制作会社で、かつ社員数も50名以上の規模で探していたのですが、該当する企業が少なかったので選考を受けるときから志望度は高かったです。またHPは会社の顔になるので、しっかり作られているかどうかも重要視していました。採用ページも分かりやすく、仕事の流れのイメージが付きやすいように作られていたため会社としての余裕も感じました。加えてほとんどのクライアントと直接取引をしているので、広くブランディングに関われる点に魅力を感じており、プランナーと同行してお客様と関わっていける点にも惹かれました。

 
 

<就活を振り返って…>

本当に一瞬でした。比較的早くに終了しましたが、複数社同時で選考に進んでいるときは中々きつかったです。特に、制作会社では選考課題が数社被っていたこともあったので、スケジューリングも大事だと感じました。全体として、先輩や先生からデザイナーとして働いていくことの厳しさについても指摘をしてもらっていたので、その中で覚悟をもって働いていきたいという信念を持てたことが活動の上で大きかったと思っています。

 
 

<2020卒の後輩クリエイターへ… >

焦りすぎることなく、自分の作品を見直していくことが大事です。作品について聞かれたときに、答えられないデザインにしないようにということを意識してポートフォリオをブラッシュアップしていきました。レイアウト、色、フォントなども含めてすべて理由を答えられるようにすると良いと思います。また、学生時代に作った実物があれば捨てずに取っておいたほうが良いなと感じました。選考のときに実物を持っていくことで、企業から興味をもっていろいろ聞いてもらえるケースもあったのでオススメです。自分も自分の作品も自分が一番わかっていると思うのでしっかり整理していけばきっと就活もうまくいくと思います。がんばってください!
 


 
Profile
私は昭和女子大学環境デザイン学科プロダクトデザインコースに所属し、プロダクト製品からパッケージデザイン等のグラフィックなど多岐に渡ったデザインを学んでいます。特にパッケージデザイン、タイポグラフィに興味があり、制作を行なっています。大学のプロジェクトにも積極的に参加し、あるプロジェクトでは私がデザインしたパッケージが採用され、販売されることが決まっています。また大学から新しくダンスを始め、多い時で週に6日活動しました。日々練習を重ね、約100人が所属する大学のダンス部で振付師を務めました。

 
目指すクリエイター像
私はデザインには人の心を動かす大きな力があると思っています。以前店頭に並ぶお菓子のパッケージを見て思わずパケ買いをしたことがあるのですが、その時にパッケージには小さな面積で中身を表現する大きな魅力があると感じました。また大学でパッケージの課題が出された時は、パッケージはその中身を表すだけでなく、ブランドのビジョンや作り手の思いも伝える媒体であることがわかり、さらなる魅力を感じました。そのパッケージが私の心を動かしたように、私もまた、手に取る人の心を動かせるようなデザイナーになりたいと思っています。

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