2018.10.2

内定者インタビュー 第26弾

インタビューに応じてくれたのは…
秋田公立美術大学 美術学部 美術学科/カトウ アヤカさん
★未来のクリエイターProject/NO.67

内定者インタビュー第26弾!
美大芸大就活ナビを通じて老舗広告制作会社に内定を決めたカトウ アヤカさんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。

今回は美大芸大就活ナビ・コンサルタント小池さんとの対談形式でお伝えします。




 

<時期と活動ボリューム>

Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?

インターンを含めれば3年生の9月からですが、説明会等に参加しはじめたのは3月からです。まずは会社を調べることから始めました。早い内に少しずつ色々な会社を見ておくだけでも、就活に対する心持ちが違ってくると思います。

 

Q2:全体の就活スケジュール感を教えてください

3年時
9月~2月 企業調査、インターン参加
3月~ 説明会参加、書類選考応募

4年時
4月~ 書類選考応募、面接(企業調査、説明会参加も継続)
7月 内定 就活終了
選考は一社につき平均1~2ヶ月で、大体2、3社くらいの選考を同時に掛け持ちしていました。

 

Q3:自己分析はいつ頃から、どのように行いましたか?

自己分析らしい自己分析は、4月から面接が始まって、上手く話せないことに危機感を覚え、それから始めました。自分の人生を振り返ってエピソードを書き出しながら、それらが今の自分にどう繋がっているのか考えて、長所や短所、自己アピール等の整理をしていました。面接で行き詰まらないためにもやはり自己分析は重要だと感じました。

 

Q4:自己分析・業界分析の理解度はどのくらいだと思いますか?

学生の就職活動時点での到達度としては、そこそこな所までできているのではないかと自負しています。業界分析に関しては、実際に社会人として働くようになってから分かってくることも多いと思うので、これから更に理解を深めて行きたいです。

 

Q5:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?どのタイミングで改良しましたか?

就活用のポートフォリオについては、3年時の2月~3月で一旦形にし、それから友人や教授、インターン先、説明会等で見てもらいアドバイスを頂きながら改良して、4月には完成していたと思います。ですが、3年時の夏に参加したインターンでポートフォリオが必要だったので、完成系に比べれば随分簡単なものでしたが一度作っていました。これのおかげで、いざ2月から就活用のポートフォリオを作るぞ!という時に動きやすかったです。

 

Q6:インターンは参加してみてどうでしたか?

現場の人がどんなスケジュールで、どんな思考で仕事をしているのかを近くで見ることができるので、とても勉強になりました。企業研究にもなるので、軸を持って就活に挑めるようになります。早めに動いておくと、その後のフットワークの軽さと自信が変わってくると思います。

 

Q7:具体的に企業を探す際にはどのように行いましたか?

基本は就活サイトで探していました。あとは合同説明会に参加したり、企業に詳しい大学の教授に紹介してもらったりしていました。

 

Q8:就活中の変化は?

身の回りにあるデザインを、今までより更に気を遣って見るようになりました。面接で「最近気になったパッケージ」を聞かれて、すぐ答えられなかったことを反省したのがきっかけです。周りのデザインがなぜそういうデザインなのか考えるだけで勉強になりますし、自分ならどう作るかといった自己分析に繋がっていくと思います。

 

Q9:内定先の決め手は?

作っているものはもちろんですが、最終的にここだ!と決め手になったのは人です。面接で良い意味で頑張り過ぎず、飾らず話すことができて、空気が合うなと感じていました。次世代のデザイナーを育てることに対しても熱心に考えて下さっていて、ここの会社ならどんなに辛い時でも頑張っていける、と思いました。

 
 

<就活を振り返って…>

もうやめてしまいたいと思うことも少なくなかったですが、最終的に納得のいく就活にすることができました。もし当時の自分にアドバイスをするとすれば、スケジュール管理をもっと上手くやろう、と言ってあげたいです。応募に必要な書類や、企業から出された選考用の課題など、ギリギリに急いで仕上げて落とされてショックを受けることがありました。時間管理も大事な能力の1つです。

 
 

<2020卒の後輩クリエイターへ… >

就活はご縁です。私は「未来のクリエイター100人」という企画を通して美大芸大就活ナビ様と関わりを持って、その後の就活が大きく変わりました。何か新しいことを始める時は不安になりますが、自分でこれだ!と思ったことには絶対に挑戦してほしいです。落ちればもちろんショックです。ですが、内定を沢山取ることが偉いのではありません。そして、自分に合う企業は必ずあります。社会に出てデザインに関わりたいと強く思う限り、絶対に諦めないでほしいです。
 


 
Profile
自分の頭と手を使って日々何かを生み出したいという思いから、美術大学への進学を決めました。元々はイラストを描くことが好きでしたが、1年次後期に学内のコンペで採用を頂いたことをきっかけに、人のためにデザインをすることの楽しさとやりがいに目覚めました。今はコミュニケーションデザイン専攻に所属してグラフィックデザインを学び、世界観を表現する手段の一つとして「紙」に興味を持って制作に取り組んでいます。趣味は音楽です。特に合唱には9年間打ち込みました。よりよい演奏のためにどこまでも突き詰めようとする精神力、誰よりも上手くあろうと努力する向上心は体に染み付いており、デザインに対する姿勢に繋がっています。

 
目指すクリエイター像
常に世の中の「あたりまえ」を疑い、物事の本質から目を逸らさず、デザインの力で世の中に新たな価値を提供し続けるクリエイターを目指しています。グラフィックデザインの多くは、絵画や彫刻のようなアートとは違い入れ替わりが激しいと感じます。ただ綺麗・格好いいだけのデザインは、役割が終われば廃棄されてしまう消費物になりかねません。しかし入れ替わりが激しいということは「変わり続ける社会に対応し続けることができる」という強みでもあります。この強みを武器にするには本質を見極める力と、それを掘り下げて世の中に伝えることができる思考力と表現力が必要であると考えています。今は思考と制作の繰り返しの中でこの力を磨き、目指すクリエイター像に近づくため日々励んでいます。消費物でない、デザインの一つ一つを誰かの心に残し、社会を変えていく原動力となるデザインを生み出していきたいです。

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