2017.1.17
内定者インタビュー 第22弾
インタビューに応じてくれたのは…
多摩美術大学 美術学部 卒業生 Tさん
内定者インタビュー第22弾!
美大芸大就活ナビを通じてオリジナルプリント制作会社に内定を決めたTさんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。
<時期と活動ボリューム>
Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?
三年生の中頃、だいたい夏くらいから始めました。
大学の授業で担当してくださっていた先生の会社へインターンを受けに行ったのが始めです。
Webやエディトリアルを扱っているところで、コミュニケーションの形を考えるインターンでした。
学校の掲示板の求人欄を見て始めました。やりたいことがまだ無かったので、じゃあまず実際にインターンや仕事場に行って色々見てみよう、というところで。
就活で一番お世話になったのはゼミの先生ですね。ポートフォリオやエントリーシートの添削をしてもらいました。
就職課にも使ってはいましたが、自分の分野ではない情報が多かったり使いづらさを感じていたので、あまり頻繁には行っていませんでした。
Q2:エントリーシート(履歴書)はいつ頃に作成しましたか?
就職活動を意識した三年生の夏頃ですね。インターンの応募に必要だったので、その時に書き始めました。
参考にしたものはあまりありませんでしたが、就職課が発行している冊子に載っていたポイントを参考にしていました。
ゼミの教授に添削をしてもらっている時に、「項目ごとに答えすぎている」「履歴書に一貫性がない」などの指摘を受けましたので、一人の人間としてちゃんと繋がりがあるように作っていくことに気を付けていました。決して嘘を書くわけではないですが、分かりやすく自分の事を理解してもらえるように文の噛み合わせを意識していましたね。
Q3:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?
エントリーシートと同じ時期に並行して作成していました。
ゼミの先生のアドバイスと、先輩の作品を参考にしていました。
面接官の目に止まる時間は限られているので、いかに自分の作品を分かりやすく簡潔に伝える説明を書くか、ということが大事だと教わりましたので、そこは特に気を付けました。
私は作品数が少ない方でしたので、入れる作品数を調整していました。映像系の企業なら映像系作品を多く入れたり、企業ごとに作品を選んだ感じです。
Q4:説明会にはいつ頃から行きはじめましたか?
四年生の三月頃から、主に学内開催の説明会へ参加していました。
学内掲示板で就職課がお知らせしているものを見て行っていました。
分かりにくいなあ、というのが素直な感想でしたね。受けていたのがデザインの分野だったので専門用語をよく使っているところが多くて。かっこよく見せたい、という気合みたいなものを感じました(笑)
十社ちょっとだったと思います。
業種はばらばらで、業界で多かったのはWebとかおもちゃを作るところとか。私は遊びを通してコミュニケーションの仕組みを作るということに興味があったので、そういったところの説明会へ行っていました。
あまり行きませんでした。春のキャリフェスが一番近いものだったと思います
就職課に美大芸大就活ナビのポスターがあったのでそれを見て行きました。
Q5:面接・選考会にはいつ頃から行きはじめましたか?
四年生の六月にインターンへ行った企業の面接を受けたのが一番最初でした。
説明会と同じ十社ちょっとです。
最後まで慣れなかったかなとは思いますね…。今内定が決まっている企業の社長さんに、「自分を理解してもらおうと思って喋りすぎてるね」と言われたことが印象に残っています。緊張してしまってつい喋ってしまったので、そこは気を付けました。
毎回の自己反省と、就職課で内容を見てもらったりしていました。特にポートフォリオに関しては、面接官にどこを突っ込まれて、食いつきが良かったのはどこだったのかなどを家に帰って自分でまとめて次に活かすようにしていました。
上手くフィードバックが出来た後、回数をこなしてからの面接だったと思います。例えばなぜ落ちたのかを考えた時、それが求めている人物像と違うという理由だった場合、どういうところがその企業が求める人物像と違ったのかをしっかり考えるようにしました。合わなかったのは「喋り方」なのか「態度」なのか「作品」なのか…。そうして考えるうちに、これから受ける企業が求める人物像はどのようなものなのかをしっかり分析して臨むようになり、最終的に内定をいただけました。
自分の価値観と合わないと感じた企業の面接が厳しかったです。
Q6:いつ頃、内定をいただき始めましたか?
卒業後一年目の10月です。
初めて内定をもらったところに決めたので、同じく卒業後一年目の10月です。
<企業選択>
Q7:就活スタート時の希望業界・業種は?
コミュニケーションをデザインする仕事がしたい、という思いがありました。受けた中で多かったのはWeb、おもちゃ、映像関係の業界です。ただコミュニケーションをデザインする、作るのはどういった業界でもできることだと思ったので、業界自体はあまり絞っていませんでしたが、自分の苦手分野は外していましたね。ひとつひとつの企業がどういった意図で作品や商品を作っているのかということに着目していました。
前の質問と被りますが、自分のやりたいことができるか、実際に企業へ行って肌で感じて選ぶようにしていました。
Q8:就活中の変化は?
就活では自分を売り込まなきゃいけないので、自分はどういった人間なんだろう、と考える機会ができたのは変化だったと思います。自分自身を第三者から見てのイメージを改めて考えて言葉にしていくってなかなかないことなので。
面接を受けていくなかで、自分はこの企業の希望に沿っている人材なのかな、自分はこう売り込みたいけれどちゃんと伝わっているかな、といったことを考えるようになって。自然と変化していきました。
あまり変わらなかったです。ただ選ぶポイントは変わらなくても、似たような企業があった時、より自分に合っているのはどっちなのかということは考えやすくなりました。
<結果>
Q9:内定先の決めては?
クラスTシャツを作るような企業の企画部に就職を決めました。
なかでも自社の仕組み(HPの制作など)を考えていく部署ですね。
仕事内容と企業理念が自分と合っていると感じたところです。
あとは実際に面接していく中で、社長が私という人間を理解しようとしてくださる方で、この方の下で働きたいと思ったことも決め手でした。
キャリフェスからです。社長や就職が決まった企画部の方がいらしていて、お話しさせていただいたのがきっかけです。
会社の中の分かりにくいことや、もっと良くなるな、というところを良くしたい、会社自体をより良くするための力になりたいと思っています。
Q10:就活を振り返って…
60点くらいですかね。
就職までに時間がかかってしまったというところがあります。ただそれが自分自身についてよく考える時間になったとも思っているので、良くも悪くもという感じです。
「社会人」というものを知ることができたかなと思います。就活中はどこへいっても「社会に出たら大変だぞ」みたいなことを耳にするんですよね。そういったことを、面接などで体感として知ることができたかなと。
仲間との息抜きや、面接前に行った喫茶店での時間です。特に企業の近くの喫茶店でコーヒーを飲んでいるとき、ここが行きつけの店になるのかなぁなどと考えながらゆっくり過ごすのが楽しみでした。
<アドバイス>
Q11: 2017卒の後輩クリエイターへ…
自分が何をしたいのか決まっていたら、それをアピールするための説得力のある作品を作るといいかなと思います。
もしそれが無かったら、今ある作品をどういう意図で作ったのか簡単な言葉で説明できるようにしてみるといいかなと思います。自分の作品を理解するところから始めるといいかもしれません。
希望職種をもっと早く絞ったら良かったかなとは思います。私はそれが決まっていなくて作品の傾向がばらばらになってしまっていた所があるので、就活を見据えた時にやりたいことが絞れているとより説得力のある作品が作れるのではないかと思います。