2018.7.24

内定者インタビュー 第23弾

インタビューに応じてくれたのは…
名古屋芸術大学 デザイン学部 デザイン学科/安田 駿太さん
★未来のクリエイターProject/NO.59

内定者インタビュー第23弾!
美大芸大就活ナビを通じて大手印刷会社に内定を決めた安田さんに就活成功の秘訣についてお聞きしました。

今回は美大芸大就活ナビ・コンサルタント小池さんとの対談形式でお伝えします。




 

<時期と活動ボリューム>

Q1:就活はいつ頃から始めましたか?何から始めましたか?

あまり意識はしてこなかったのですが、業界研究という観点では高校生の頃からです。行きたい業界の配属によるキャリア形成という観点で色々と調べていました。高校受験が希望通りにならなかったので、どうすれば自分の夢に最短でいけるかといことを日々考えていました。

小池:どのような夢だったんですか?

明確な夢ではなかったのですが、最初は文房具の商品企画の仕事をしていきたいと思っていました。そのため、インダストリアルを学べる学校に進もうと思い、大学を選びました。

 

Q2:全体の就活スケジュール感を教えてください

具体的なスケジュールとしては、大学3年になってから自分が制作を行う上で軸がどこにあるかを考えはじめました。
ポートフォリオをまとめていく過程で、軸も定まっていったなと。

小池:どんな軸だと気付きましたか?

「ストーリーを作る」ということです。ただモノを作ることよりも、そのストーリーやプロセスといったものにこだわりを持って制作をしていることに気が付きました。業界を探し始めたのが3年の夏頃で、いくつかインターンシップにも参加しました。本選考を受けはじめたのは年明けの1月で、内定が出た6月に終了しました。

 

Q3:自己分析はいつ頃から、どのように行いましたか?

大学4年の4月からです。ただ、自己分析という単体で考えはじめたのはこの頃ですが業界分析やポートフォリオをまとめていく過程でも、常に自分の志向性などは分析をしていたと思います。

小池:たしかに自己分析 = 就活という印象がありますが、そんなことないですもんね。

ほんとそう思います。一生かけて行っていくものだと思っています。
実際の自己分析の進め方としては、自分の人生を細かく振り返って、その時々のエピソードを洗い出すことで、分析を行っていきました。性格に合うと思う企業の方と話を進めていく中で、さらにブラッシュアップしていきました。

 

Q4:自己分析・業界分析の理解度はどのくらいだと思いますか?

時間は比較的に費やしてきたのですが、50%くらいです。周囲の学校に通っている友人などと比べるとまだまだ甘いなと感じています。芸大生は就活準備が多く、時間がほんと足りないと思いました。

 

Q5:ポートフォリオはいつ頃に作成しましたか?どのタイミングで改良しましたか?

3年の前期から作成しました。その後、夏のインターン、冬のインターン用にそれぞれブラッシュアップをしていき本選考の面接が開始していく4月にも改良しました。

小池:4月にはどのように改良したのでしょうか?

最初はポートフォリオは提出して見せるために作るという観点で作っていたのですが、面接で実際に見せる際には不親切だなと思ったんです。そのため、プレゼンで理解してもらいやすいように、よりシャープにしたポートフォリオを作ろうと思いプレゼン用のポートフォリオを作りました。

 

Q6:インターンは参加してみてどうでしたか?

文具メーカーなどのインターンに参加させていただいたのですが、いろんな大学の方と関わっていると、技術に圧倒されたので企画で勝負していこうと思うようになりました。そしてやはり東京の方はポートフォリオを作るのがうまいなと思いました。

 

Q7:具体的に企業を探す際にはどのように行いましたか?

知っている商品やサービスから調べていきました。日々お店で見かけた面白い商品があった場合には、どの企業が作っているかなど興味を持ち調べていました。

 

Q8:就活中の変化は?

元々プロダクトに関わりたいという思いがあり、メーカーを中心に見てきたのですが限られたものを作るよりも、より多くの人と関わって仕事がしたいと思うようになりました。最終的な軸は「人のストーリーを作ること」でした。

 

Q9:内定先の決め手は?

業務の広さと、クライアントとより深く関わることができる環境があることです。今後、アートディレクターを目指していく者として、多くの企業や魅力的なクリエイターと関わっていけると思いました。

 
 

<就活を振り返って…>

相談できる人が多かったので、本当に人に恵まれたと思っています。インターンで会った社員の方や学生との関わりの中で、自分を見つめなおすことができました。悩みや疑問があった際には溜め込まずに相談をさせていただきました。

 
 

<2020卒の後輩クリエイターへ… >

就活で一番大事だと思うことは、自己分析です。これは絶対です。
自分を活かすことができなければ、説得力のあるプレゼンはできないと思っています。自分を分かっていないと、軸がぶれてしまいます。「なんで?」を繰り返していき、それに自答していくことがオススメです。デザインについても同様で、なぜここにこれを配置しているのか、などもしっかりと答えられるように準備をすると良いと思います。

様々な人との出会いを通して見えてくることも多いので、ぜひ積極的に行動していただけたら「自分の納得のいく就職」ができると思います。がんばってください!


 
Profile
名古屋芸術大学でインダストリアルデザインを専攻している安田駿太です。趣味は海外旅行とテニスで、新しい物を見たり触れたりすることや、体を動かすことが好きです。私がデザインに興味を持ったきっかけは、高校生の頃に出会ったある文房具です。その文房具を使い始めて、自分が不自由に感じていたことが無くなりました。そんな経験から、自分も製品を企画したいと思い、芸術大学への進学を決めました。大学に入ってからは、モノだけにこだわらず、人が豊かになるようなモノやコトを作りたいと考えるようになり、デザイン視点からの企画の勉強をしてきました。なので将来は製品の企画、コンセプトワークやブランディングの仕事ができればと考えています。
 
目指すクリエイター像
私は人の生活を豊かにすることのできるモノやコトを考えられて、大きなプロジェクトをディレクターとして動かせるクリエイターになりたいと思っています。モノやコトが溢れている現在、モノであればただ便利であっても消費者はモノを手に取ってくれないし、ただ綺麗なコトを作ってもコトに関心を持ってくれないと考えます。ですので、自分のデザインしたモノやコトに出会うことによって、どのように人が豊かになっていくのか、プラスに変わっていくのかを考えてデザインを考えています。なので、人がモノを見たとき、触ったとき、実際に使ったときなど、モノから生まれるストーリーを丁寧に考えられるように日々勉強をしています。

しかし、自分一人では考えられることに限りがあると思うので色んな考え方の人とプロジェクトをしたいと考えています。なので、ディレクターとしてグループを動かせるようになりたいと考えました。今はデザインの勉強と並行して、ディレクションについても勉強しています。

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